Column

Zyoo@Mixology Boutique 日比谷 No.2

RUMZCAL✖️Zyoo

上質でありながら野生的なスモーキーさを放つRUMZCAL。熟成エルサルバドル産ラムとクラフト・メスカルを調合した革新的なスピリッツとして、多くのバーテンダーを魅了しています。

荒関バーテンダーはこのRUMZCALにZyooを合わせ、仕上げにフレッシュライムをひと搾り。日本から中南米へと誘われるような、力強くも洗練されたカクテルへと昇華させました。

Zyooは米麹の力で自然な糖化を促し、砂糖を控えめに抑えています。その結果、全体の約40%を占める生姜の鮮烈な辛味が際立ちながら、麹由来の優しく柔らかな甘みが重なり合い、奥行きある調和を生み出しています。

穏やかで調和のとれたZyooと、力強く野生的なRUMZCAL。この対照的な二つが出会うことで、まるで炭火焼きの肉に薬味を添えるように、それぞれの個性が支え合い、見事なハーモニーを奏でていたのです。そして仕上げのライムが、まるで追い塩のようにZyooのレモンの酸味を引き締め、全体の味わいを鮮烈にしたのです。

お店にはレアなスピリッツとリキュールが四方に並び、愛好家にとってはまさに垂涎の光景。世界中から厳選されたジンのコレクションも一見(味)の価値があります。驚かされたのは、ジントニックを提供する際に、それぞれのジンに最適な割合を名札の裏に記していること。家飲みでも安心して再現できるよう配慮された工夫に、バーテンダーの心遣いが伝わってきました。

すべての商品には丁寧な説明が添えられ、一つひとつに注がれる愛情が陳列からも感じられます。Zyooにとっても、こうした舞台に並べていただけるのはありがたい限りです。

そんな中で目を奪われたのが、ベルギー発のブラックボトル「MOON」。蒸留時に隕石をボタニカルに加えているという逸話を聞き、トニックでいただいてみました。月の誕生に敬意を払い、アルコール度数を44億年前にちなんで44度に設定しているそう。口に含むとまるで月に触れたかのようなミネラル感が広がり、神秘的な体験を楽しむことができました。カクテルの時間がいかに貴重で、意味深いものであるかを再認識させられるひとときでした。

もちろん、Zyooはジンとの相性も抜群。次回は、このミステリアスなMOONとのマリアージュをぜひ試してみたいと思います。

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